悲しい気持ち

この前、急に予定がなくなったので、年末ジャンボ宝くじの換金と、再度本の処分に行ってきました。
まず、ジャンボの換金。
これは残念賞の300円のみ。
まぁこれはわかってたからどうでもいい。
で、次は本の処分。
この間はブックオフだったから原価の10分の1以下というありえない値段だったのかなと思い、ゲオに行ってきた。
そしたら、アキバ系とかいう淡い感じじゃなく、アキバの権化みたいな風貌で、鼻から空気が漏れる度にスピースピーいってる店員が対応してくれた。
「すいません。これ買い取りお願いしたいんですが」
「買い取りですね。それでは本を確認させていただきますねー」
やけに声が甲高い。大丈夫なのだろうか。
一抹の不安を覚えつつ、本の入った袋を渡すと、1冊ずつ取り出して確認し始めた。
「あー、これは資格本ですか。これはちょっと買い取りできませんね。えー、これは…年度本ですか。これもできないです。こちらの3冊は状態があまりよくないので買い取りできませんね――――――――」
結局、9冊持ち込んだが、すべて買い取り拒否。
予想外の事態に狼狽してると、店員ことクソデブが
「どうします?処分するんならこちらでやっておきますが」
するか馬鹿。早く返せクソデブ。
と、言いたいのをぐっと堪えて
「あ、いや、持って帰ります」
「そうですか。じゃあまた袋にお入れしますねー。申し訳ありませんでしたー」
俺の顔を見ずに心のこもってない言葉を口にすると、クソデブはモタモタ袋に戻し始めた。
ち、何が『高価買取』だ。
高価もクソも買い取ってくんねぇんじゃ始まらねぇだろが。
クソデブから本の入った袋をひったくると、本を売るならブックオフへ向かった。
前回は、15冊で2240円だったので、今回は1000円ぐらいになるだろうと予想。
そして買い取りを依頼。
買い取り金額の計算をしてる間、店内を見て回ってろと言うので、言う通りにする事に。
フラフラと店内を歩き回り、やたらと充実してるレディースコミック本は一体誰がどんな表情で売りに来てるのだろうという、どうでもいい事を考えていると、計算が終了したのでカウンターに早く金取りに来いハゲという旨の声が聞こえてきた。
行ってみると、値段の書かれた紙がカウンターに置いてあった。
近づいて紙を見て愕然とした。
3ケタしか書かれてない。
それも、350円とか書かれてる。
これは違う奴の紙だろうと思って他の紙を探すが、ない。
店員もその紙をスッと出してくる。
「どうします?買い取りでよろしいですか?」
よろしいですかもクソもあるか。
元々ゴミに出そうと思ってたんだから、おまえらの言い値で売ってやるよと。
「じゃあ、これでお願いします」
平静を装いつつそう告げると、どう見ても学生バイトの兄ちゃんがニタニタしながらレジを打ち始めた。
この時点で350円くれてやるからおまえの顔面殴らせろって感じだったのだが、そこはぐっと堪えた。かなり偉い。
一刻も早く金を受け取ってその場から立ち去りたかったが、くどくどとルーティンワークと化した「またお売りいただける本がありましたらよろしくお願いします」とかいうセリフとかをほざくから、中々帰れない。
やっと帰れると思って金を受け取ったら、わざわざちょっと高めの場所から小銭をチャリチャリ落としてきやがった。
ホントいい加減にしねぇとおまえの親戚縁者根絶やしにするぞと思いつつ、足早に店を出た。
時刻は午後5時半。
俺は今日得た650円を手に、近所のスーパーへと向かった。
そこで、ランプステーキの肉2切れ100円割引で280円と、蒟蒻のフルーツゼリー1個50円のを4個、2Lだけど何故か98円の水を一本購入した。
しめて580円。
結局、手元に来た現金は70円。
ガソリン代とかを考えると軽くマイナスだ。
侘びしい気持ちを抑えつつ家路に着き、ジャージに着替えて近所の公営ジムでがむしゃらに汗を流した。
そんな日でした、6日は。


なんだか、メランコリックというか、センチメンタルというか、なんかそんな気分になった初春。
みなさんはいかがお過ごしですか?