洗った
愛犬ノエル(ミニチュアダックス・♀・4歳？)を。
こいつはブログ開設当初には我が家にいなかったんだけど、二年前ぐらいに姉貴の家からうちにFA宣言してやってきた期待の新戦力。
まぁ実際はFA宣言してないどころか、戦力でもなんでもなく、ただの手のかかる馬鹿犬なんだけど、可愛いから許してやってる。
可愛いからってみんなで甘やかしてるうちに体重6キロを超える巨躯に成長してしまった(普通は4キロぐらい)。
夕方ぐらいに家帰ると、「散歩連れてってくださいよー兄貴ー」と飛びついてきてうざったい。
けど、可愛いから連れてってやる事にしてる。感謝しろ馬鹿。
でも、連れていったらいったで、うちの前の駐車場で小便垂れて、近所の野良猫をひとしきり追っかけ回すと、もう家に帰ろうとし始める。
そうは問屋が卸すかと、無理矢理引っ張って散歩コースに連れ出す。
今ではお馴染みの光景だ。
で、散歩コース行っても迷惑かけまくり。
まず、歩こうとしない。
地面に踏ん張って徹底抗戦の構えを見せる。
俺も最初は無理矢理引っ張ろうとするんだけど、ふとノエルを見ると、首輪によって首周りの肉が前に押しやられて、エリマキトカゲを彷彿とさせる姿になっている。クソ、可愛いじゃねぇか。
だが、ただでさえご近所の人から「あそこの息子さんはどんな職業に就いてるのかしら」と思われてるので、こんな風になってる犬を無理矢理引っ張ってるとこを見られようもんなら、ご近所さん達からの評判がますます悪くなるだけだ。
仕方なくノエルを抱きかかえて、ある程度歩く事に。
こうしてある程度家から離してやると、諦めて歩き始めるという寸法だ。
しかし、歩き始めてからも迷惑をかけるのがうちの駄犬。
俺の周りをグルグル回ってヒモで足をグルグル巻きにしようとしたりする。
いちいち手間かけさせるな馬鹿。
他にも、散歩してる時に出会った犬に吠えるとか。
さすがにこれは叱ってやらないように躾けたけど、未だに向かっていこうとしたりする。
でも、大型犬相手にはビビるらしく、俺の陰に隠れてやり過ごそうとしたりしてるのがちょっと可愛い。
そんで、ある程度歩いてると、突然立ち止まりだす。
また駄々こね始めたのかと思って見てみると、一点を見つめて切ない表情になってる。足は開き気味。
これはこいつがウンコを捻り出す時の定番ポーズなので、この時ばかりは静かに見守ってやる事に。
ウンコが終わるとまた歩き出そうとするが、そうはいかない。
俺にはこのウンコの後始末がある。
たまにウンコを始末しない馬鹿がいるけど、そういう奴は真面目に死ねと思う。
で、ウンコを紙で掴み取って袋に入れるのだが、デカイ、そして臭い。
小型犬のくせになんて立派な物出しやがるんだというぐらいデカイ、そして臭い。
臭いのは仕方ないので我慢。
ノエルのウンコのぬくもりを紙ごしに感じてなんとも言えない気持ちになってると、ノエルがグイグイ引っ張ってくる。
さっきまで嫌がってたくせに、なんだこの変わりようは。
さすが動物。自己中極まりない。
これが20歳超えたいい大人だったらビンタの一発でもかましてるとこだが、如何せん相手は犬だ。
大人の対応で散歩を続ける事に。
散歩をしてて思うんだけど、ミニチュアダックスってやっぱ人気あるんだなと。
散歩してると結構「可愛いー」とか「あれ欲しいなぁ」とか言われる、子供に。
大人に話し掛けられる事はない。
次男の兄貴(170㎝ちょいで55㌔ぐらいの中肉中背。俺には言ってこないけど、婚約者がいるとかいないとか)も結構散歩するんだが、兄貴は「今日も犬散歩してる人とかに話しかけられたよ」とか楽しそうに言う。
けど、俺は一回もない。
てめーら犬連れてる人の外見で話し掛けるかどうか判断してんじゃねーよと。
思い返してみると、この前、幼稚園の制服着た子供と母親の二人がママチャリとすれ違った時の事。
子供「ねー、ママー」
母親「うん？なぁに？」
子供「あたしもああいう犬欲しいなぁ（ノエルを指差して）」
母親「………」
黙殺ですかお母さん。
それまでちゃんと受け答えしてたじゃないですかと。
なんで俺が連れてる犬に話題が移ったら黙り込むのかと。
もうね、露骨にも程がある。
そりゃ坊主頭でヒゲ生やして作業着姿だったりするけど、無視はないだろ。
人間中身とか言うけど、やっぱり外見がすごく影響してるんだなぁと思って切なくなったね。
てか、散歩の話を長々と書いて、果ては同じ兄弟でも外見が違うだけでここまで露骨に差別されるって話にまでなったけど、今日はこの話の発端となった駄犬を洗ったっつー話だよ。
いやね、昨日、いつも通りにこの駄犬を抱き上げたりして遊んでたら、なんか臭い。
なんかっつーか、普通にウンコ臭い。
もうね、巨大なウンコを抱きかかえてるのかと錯覚を起こすぐらい臭い。
そういえばこいつは俺が9月頃に洗ったっきり洗ってなかったなと。
ウチでは、親父か俺が主にこいつを洗ってて、あとはたまに次男の兄貴が洗うかなってぐらいなのさ。
で、親父もめんどくせーって事で最近洗ってなかったらしい。
ノエルはミニチュアダックスでもロングヘアーの犬種なので、無駄に毛が長い。
いや、なんかしら意味があるのかもしれないけど、俺からすると無駄。
てか、無駄どころか、尻の周りの毛も長いから、ウンコしていくとその内尻の周りの毛にウンコがつきっ放しになる。
で、乾燥して毛にくっついたままになって、2ヶ月もすると大変な事になる。
これは臭くてかなわんという事で風呂に入れる事に。
風呂に入れるっつーかシャワーだけど。
こいつは犬のくせして水が苦手らしく、冬の寒さにも弱い。
人工的に作られた犬種だから仕方ないのかもしれないけど。
だから、風呂に入れるにも一苦労する。
まず、呼んでも風呂場にこない。
いくら呼んでも、風呂場に反響してエコーかかり気味の俺の声がこだまするだけ。
仕方ないので無理矢理抱きかかえて風呂場に持っていく。
ちなみに、この際ハサミも一緒に持っていく。
で、早速洗いに入る。
まず、お湯をかけるワケだけれども、お湯をかけると、体を振るって俺に水を返してくれる。中々素敵なプレゼントだ。
次にシャンプーをつけるんだけど、このシャンプーがちゃんとした犬用ノミ取りシャンプーとかいうやつで、人間が使うのより高かったりする。生意気な奴だ。
以前、俺が風呂入ってる時に、水が目に入ってて手探りでシャンプーを使ったら、誤ってこの犬用シャンプーを使ってしまうという事があったので、普段は隅っこに置いてある。
シャンプーつける時は、もったいぶらずに大量に使うのがミソ。どうせ体大きくないし、洗う頻度も低いからね。
遠目から見るとトイプードルに見えるぐらい泡立たせるつもりでゴシュゴシュやる。
胴体とか頭の辺りは良い感じになったけど、問題は尻だ。
ウンコ臭いという事は、火のない所に煙は立たないというのと同じで、臭いの元となる物があるという事だ。
意を決して尻を洗う。何回やってもこの瞬間は躊躇してしまう。
案の定、手に硬い粒の感触が。
乾燥して尻の毛についたウンコだ。
ある程度洗い落とそうとしてみるが、それでも落ちない場合は、先程一緒に持ってきたハサミを使う。
つまり、ウンコのついた毛ごと切り落とすというワケだ。
間違っても肉の部分を切らないよう、慎重に毛だけを切っていく。
こうする事で、ウンコが処理できるだけでなく、尻の穴の周りの毛も処理できるので、新たにウンコがつきにくいのだ。
それが終わると、肉球や足の指の間を丁寧に洗ってやる。
一回全部の洗いが終わると、もう一回ブラシをかけながら洗い直す。
こうすると、季節の変わり目で生え変わった毛の残りがきちんと取れる。完璧だ。
完璧な仕事を終えたら、後は全部洗い落として終了。
水気を軽く切って、風呂場の外でタオル持って待機してる親父渡して任務完了。
この時、俺も濡れるのでそのままシャワーを浴びちまう事にしてる。
ついでにバリカンも持ってきて散髪。
長さはいつも通りの3㎜。
今日も我ながら綺麗に刈れてるぜ。
でも、今日は犬の事についてだから詳細は割愛。
ホントは綺麗になったノエルの画像を載せたかったけど、携帯を向けると遊んでくれるのかと勘違いして携帯に鼻押しつけてきたりしたから無理だった。
それにしても今日はやたらとかかって疲れた。それもこれもあの馬鹿犬のせいだ。
むかついたから、後で全身撫で回した挙句、犬のぬいぐるみ使ってじゃれてやる。それじゃあおやすみなさい。
