とんでる人たち

いや、俺の周りにいる人の事なんですけどね。
一人としてまともなのがいないんです。
表面上はまともだけど、中身がすごい。
色々独自路線を行ってます。
てか、みんなそうなのかもしらんし、俺もそう思われてるのかも。
で、そのとんでる人たちの中の一人に友達の彼女がいるんです。
以前この日記の中でも紹介しました。
雪の日に喧嘩して、友達の携帯が壊れちゃって連絡取れないからって友達の家の前で待ってた女の子です。
わからない人は探すのめんどいんで自分で探してください。すんません。
書いたかどうか忘れたんですけど、実はその時友達の携帯が壊れた原因が彼女だったんですね。
なんか、喧嘩して携帯へし折ったらしいです。
中々エキセントリックですよね。
そう容易くできる事じゃない。
しかも、その後も二、三回へし折ってました。
何故わかるかっつーとその友達の携帯がここ1、2年の間に何回も変わってるからです。
ここまでくると相当エキセントリック且つヒステリックですよね。
まぁおさらいはここまでにしておいて、今回はどういう事があったかというと、とりあえず友達にいきなり車で連れてかれました。
ここまでは結構あるんですよ。
たまたま夜会ってそのままどっか行くっていうような事は。
でも、今回行った場所はその彼女の家だったんです。
途中でわかってましたよ。
前にも車取りに行くとかで同行したからね。
でも、その時はホント車だけ取って帰ったんで、会いはしませんでした。
だから、今回実に一年半ぶりぐらいに会ったんですよ。
ちなみに今までその友達といる時に度々その彼女から友達に電話かかってきて、俺と一緒にいる事を告げたらあからさまに彼女は不機嫌になってました。
もうね、漏れてくるんですよ、声がね。
「なんでいつもいるのぉ?なんかやなんだけど。それなら○○ちゃん(自分の事名前で呼ぶ)と一緒にいてよぉ」
とかね。聞こえまくりです。
今回こうやって無言で俺を連れて行くって事は、なんかまた厄介な事があるんだろうなぁと思い、つくづく自分の脇役人生且つ不運を嘆いておりました。
そうこうしてる内に彼女の家の前の駐車場に到着です。
おもむろ友達が電話を取り出しかけてしばらくすると、玄関の明かりがつきました。
いやね、一年半ぶりに見たけど、女ってすごいなと思いましたよ。
よりにもよってスッピンの彼女と会っちゃいました。
女って大きく分けて二種類いると思うんですよ。
スッピンと化粧がそこまで変わらないっつーかナチュラルメイクな人と、化粧ですごい化ける人。
友達の彼女は後者だったのね。
前会った時は目元とかばっちり化粧してて、それはまぁ可愛い子だなと思いましたよ。
正直、友達が羨ましいと思いましたもん。
でもね、今回見たのは別人だった。
いや、こういうとおかしいですね。語弊があります。
別に詐欺で訴えられても仕方ないような顔って事じゃなくて、すごい印象が違ったって事です。
まぁそりゃ深夜に電話で起こされて寝惚け眼にビフナイト、それにスッピンときたら印象も変わるわな。
パジャマとして愛用してるであろうスエットっていうのもそれに拍車をかけましたね。
しかも、前会った時はすごい猫かぶってたのに、今回いきなり本性現してきました。
友達の乗ってる運転席側のドアを開けるや否や、俺を指差して一言、
「なんでいんのぉ?なんでこの人来てんのぉ?意味わかんないんだけど〜」
そして、友達の脇腹へ鉄拳制裁。
いきなりのハードボイルドな展開に、俺も面食らっちゃいましたよ。
いくら女の力とはいえ、不意を突かれて殴られた友達は
「ん゛ふぅっ」
とかなんとも言えない味わいのある呻き声を上げてました。
その後も、俺を後部座席に追いやり、友達を色々と問い詰めつつ彼女の熱血指導は続きます。
なんだったかは忘れたんですけど、友達が口答えっつーか反論したら、いきなり蹴り喰らわしてました。
狭い車内で足を伸ばしきる形の前蹴りは効果絶大です。
「ちょっん゛ぶふぅっ」
と、さっきよりも更に味わい深い呻き声を漏らす友達。
そしてひとしきり問い詰めが終わると、彼女は俺を見て
「□□(前は苗字でさんづけだったのに、いきなり下の名前呼び捨て)はなんでヤクザみたいになってんの?w」
とか言ってケラケラ笑ってんです。
もうね、びっくりですよ。
人間の本性って怖いなと。
前会った時はおしとやかでしおらしい雰囲気さえ漂ってたのに、今目の前にいるのは、深夜のドンキにいるスッピンの眉なしヤンキーねーちゃんでした。
で、俺を笑い飛ばしたらまた友達に問い詰め開始です。
「□□だけじゃなくて他の人とも遊ばないでよ。○○ちゃんとだけ遊んで。男とだって遊んでほしくないから」
なんたる傲慢。なんたる自己中心的考え方。
自分さえよければそれでいいという、ゴーダニズム(ジャイアニズムと同義)丸出しの考えですね。
俺が軽く呆れてると、友達が
「そんな事言うなよ。友達いなくなっちゃうだろ?」
とか言いつつこっちをチラ見してくるんです、加藤茶ばりに。
何ちょっと嬉しい事言われたからって俺の反応見てんだと。
おまえら死ぬまでドツキ漫才みたいな事してろ。
むしろ、そのまま逝ってしまえと。
最初どうなるかと思ったけど、結局バカップルっぷり発揮してるだけじゃんか。
呆れ果てたので俺は
「ちょっと外でタバコ吸って歩いてくる、30分ぐらい」
と気を遣う兼本当に一人になりたかったのでそう言って車を降りました。
その降りる時の彼女の笑顔ったらもうないよ。
すごい嬉しそうに
「いってらっしゃ〜い」
じゃねぇっつーんだよ。
てめぇ絶対俺より偏差値低いだろ。
とか心の中で思いつつ適当に近くのコンビニ目指して歩き出しました。
30分ほどコンビニで時間を潰して戻ろうとすると、友達に電話がつながりません。
圏外もしくは電源が入ってないとか言われます。
これはもしや…テンション上がっちゃって携帯の電源切ってなんかしてるんじゃ…。
そう思った俺はドキドキワクワクしながらも、さすがにいきなり行くとまずいかなと考え、携帯の明かりをわかりやすいように点けながら車に近づきました。
すると、車のドアが開きました。
友達の着衣に乱れはありません。
なんだつまら(ry    もとい安心して近寄りました。
不思議な事に車内に彼女がいません。
すると、
「最悪なんだけど」
友達がそう呟いて事情を説明してくれました。
なんでも、俺がいなくなった後しばらくは普通に話してたらしいんですが、彼女が友達の携帯のメールを見て、他の友達に女のアドレスと番号送ってるの発見したらしいです。
詳しく書くとめんどいんで端折りますが、ホントに友達は他の友達に女の連絡先教えただけなんですね。
でも、友達は彼女に何言っても無駄だからってんで自ら携帯折っちゃったらしいんです。
まぁ一番やっちゃいけないパターンですよね。
しかし、友達曰く、
「数分後にあいつに折られるか今俺に折られるかの違いしかねぇよ」
っていう言葉通り、結局説明してもこうなっていたでしょう。
マジ半端じゃないんですって。
嫉妬とかそういったものが。
で、結局怒った彼女が車の鍵と友達の財布盗って家の中に逃げ込んじゃったらしいです。
しょうがないんで友達と俺で玄関先に弁解しにいきましたよ。
友達はキレて
「てめぇ早く盗ったもんかえせよ!明日も仕事あんだよ!」
とか言ってましたけど、そこはなだめて一生懸命説得しました。
時刻はすでに四時を回っています。
押し問答の末、鍵と財布が還ってきたのは大分明るくなった五時過ぎの事でした。
この内容書くとまためんどくさいんで端折りました。度々ごめんなさい。
でも、こういう言動見ればどうなったかはわかるでしょ?
もうね、とにかく疲れました。
自分の彼女でもないのにあんだけ疲れるって、友達はいつもどんだけ苦労してんだろうなと。
それと三年以上付き合ってる友達が仏に見えました。
でも、帰りの車中で
「今度からはちゃんと言ってくれ。心構えが必要だわ、あの人相手にすんのは」
「でしょ?俺もいつも思ってる」
とかいうやり取りをして無事家に帰りましたとさ。
みなさんの周りにもこんなエキセントリックな人いませんか?
もしくは自分がそうなってませんか?
とにかく、夜中いきなりバカップルの痴話喧嘩に巻き込むのだけはやめて。
この日も踏んだり蹴ったりでした。